コロナ禍での撮影について

今年初の撮影。
天気にも恵まれて、いい感じの撮影ができました。
とは言え、コロナ禍での撮影は、それ以前よりも様々な面において労力がかかるのも事実です。

まず撮影スタッフには前々日より、
体温測定および体調の報告をお願いしています
健康がそぐわないと判断した場合にも備え、別のスタッフにも一応声がけをしておく。
(※無論、自分も例外ではありません。)

当然、その方にも遡って健康チェックをさせていただく。
もし仮に発熱があったりして、撮影にのぞめないスタッフがいた場合、
(※幸いにもそのようなケースはまだないのですが)
当初のスタッフにも代理のスタッフにも、双方にギャランティをお支払いする算段を立てておく。
こうすることで、正直に報告してもらえると勝手ながら思っています。

そうしてようやく撮影に臨むのですが、
これがまた色々とコロナ対策に追われます。
と言っても徹底したマスク着用・アルコール消毒につきるのですが、やはり大変です。

まずアルコール消毒ですが、
撮影機材や小道具など、得てして多数のスタッフが手にするものは、
こまめにアルコール消毒を行います。中にはアルコール厳禁のものもあるので、その場合は他の方法で消毒します。
撮影がオンタイムで進行していればまだいいのですが、時間が押したりしていると、まあ大変です。
なので、そういう時間も予め加味した香盤表を作成して、撮影に臨むようにしております。

そしてマスクですが、これがまた色々な意味で大変です。
通常、撮影スタッフは皆マスクを着用し、業務にあたるので特段問題はないのですが、
時として演者さんには、本番の時に「マスクを外してもらわなければならない」ケースがあったりします。
いや、言い直します。「寧ろマスクを付けてたほうがいいかも?」と思われるケースがあったりします。
歯切れが悪くてすいません、ホントこの線引きがとても難いんです。

テレビコマーシャルのように作りこみの要素が少なく、
ドキュメンタリー的要素が多くを占める企業VPなどの場合、
そして、「今」という空気感みたいなものを映像に出そうとしたとき、
マスクを付けてないことが逆に不自然だったり、無頓着に見えてしまうときがあります。

例えるなら、撮影時に消火器やカラーコーンをカメラフレームから意図的に退かす行為に少し似ています。
或いは、最近のテレビ番組などにおいて、ソーシャルディスタンスも確保できない距離で、
マウスガードのみで会話をしている光景を例に挙げた方がいいかもしれません。

要は、見てくれが多少悪くなろうが、あるべきものが、あるべきところに、あるべきようにある。
これって意外に大事なんだと思います。リアルを追求するなら尚更です。
マスクのある世界。マスクのある日常。マスクのある会話。
これって、これから先、しばらくの間は当たり前のこととして、受け入れていくべきではないでしょうか?

とは言え、最初に述べた通り、クライアントさま、出演者およびスタッフの皆さまの協力もあって、
とてもいい感じの撮影ができました!
ほんの少しだけ面倒は増えましたが、撮影が面白いことに変わりはありません!

写真は、先日コストコで買ったPCR検査キットです。
是が非に欲しかったわけもなく、そして当然ながら使わないに越したことはないのですが、
それでも一応、手元に置いておこうという思いに至り、購入しました。
結局使わずに、何でこんな無駄なモノ買ったんだろう?って笑う日が来たら幸いです!
 

 


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