AIを用いる基準
AIを使えば、そりゃ便利です。
大げさでもなく、
今まで3日かかっていたものが半日で、
半日かかっていたものが数秒でできたりします。
最初は、その技術の進歩に素直に驚きました。
一通り学んでみて、取入れれるものは取入れてみて、
思ったことを述べようと思います。
AIってね、楽しくないんですよね。
便利なのはいいんだけど、まったく楽しくない。
「楽しいか否かなんて関係ないでしょう、仕事って」
ってお声が聞こえてきそうですが、
長く仕事を続けるには、「楽しい」って重要な要素なんです。
少なくとも私が、今日まで映像の仕事を続けてこれたのは、
楽しいという気持ちを持ち続けてこれたからです。
仕事に対して、新鮮な気持ちで向き合ってこれたは、
そのつど、仕事を楽しんでいるからだと思うのです。
もちろんAI活用を楽しんでいる人たちを否定するつもりは
毛頭ありません。人それぞれだと思います。
ただ仕事というのは、その過程が大事であり、
その過程を楽しめるかどうかと問われた場合、
少なくとも私は楽しむことができないというだけの話です。
例えば、ジョセフ・ファヴレが
料理をする過程をAIに委ねるのでしょうか?
或いは、アントニ・ガウディが
建物の設計をAIに委ねるのでしょうか?
或いは、ポール・マッカートニーが
作曲をAIに委ねるのでしょうか?
最初は、物珍しさに手にふれるかもしれないけど、
結局のところ、
自分の仕事において「一番面白いところ=個性を発揮できるところ」を
AIにくれてやるわけがないでしょう。
「楽しい」と「めんどくさい」は表裏一体。
それをどう捉えるかで
AIを活用するか否かもかわってくるのでしょう。
クロスロードでも、仕事の量を鑑みて
AIに頼っているとこは少なからずあります。
ただ、AIを大々的に取り入れていると謡う同業者をみると
少し首を傾げたくもなります。
「楽したい」あまり、「楽しい」を放棄していないかと・・・