大事なのは答えへの導き方

映像制作において、完成した作品とは一つの答えです。
そして、その答えが正解なのか否か?が、すぐには分からないところにこの仕事の難しさがあります。
ただ「何が間違いなのか?」は、経験値から何となく分かるときがあります。
言い換えるならば、間違いを回避することが、正解へ導く唯一の鍵だと言えます。

何をしたらいけなくて、何をしたら最適なのか?
ここに時間と労力をかけることが必須なのです。

逆算思考に基づき、(ゴールという)正解の答えをイメージし、そこから逆算してプロセスを考える。
つまり映像制作において大事なのは、正解だと思われる答えに導くための方式を作り上げ、
それをクライアントに理解していただき、その上でその答えを解いてみせるということです。

ここでいう方式とは、企画立案とコンセプトの構築です。
残念なことに、昨今、これを疎かにしている映像が多いことに気づかされます。

派手な映像エフェクトなど、小手先の手法にばかり目を捕われ、
本当に伝えたいであろう主旨は、全く定まっていない映像作品がとても多いように思うのです。

この類の作品を見極める方法は至って簡単で、該当する企業や商品の固有名詞を変えれば、
どんな作品にでも豹変してしまうということです。
低コストという呪縛から効率化ばかりを重んじて、同じテンプレートで作られているのだから、
とどのつまり作品が同じ顔をしていて当たり前です。

こういった映像手法が”間違った答え” を導くのだと言いたい訳ではありません。
(※事実、こういう映像で事足りる場合も往々にしてあります。)

しかし、企画構築が蔑ろの上に出来上がった作品は、
すぐに風に流されて、後には何も残らないと言えるのではないでしょうか?
それは、とても勿体ないことです。

映像制作は、家を建てるのと少し似ていて、
土台や骨格がしっかり形成された基盤の上に
整合性のとれたデザインが成されるから、
価値のある家ができるのです。

映像制作においても、本当に価値ある作品を作るには、
企画構築という確固たる土台と骨格を形成する必要があるのです。

洗練されたデザイン。でも住んでみたら欠陥住宅でした…。
ではシャレになりません。

クライアントと膝を合わせ、
枠に囚われない自由な発想でオンリーワンの企画構築を行い、納得のいく答えを出す!
これこそが、クロスロードが得意とする映像制作の方法です。


pagetop